クミスクチンとは、葉に苦味成分のオルソシフォリンなどを含むシソ科の多年草である。腎炎、尿路結石などに広く適用される民間生薬の一つとなっている。クミスクチンは東南アジアなど暖かい所で育ち、沖縄でも栽培されている。インドネシアでは有名な民間薬で、シソ科独特の芳香があるほか、カリウムやサポニンといった成分が、利尿作用や血圧降下作用を促す。体内の水分代謝をよくし、むくみ(足・顔など)を改善するためにお茶として飲むのが一般的。クミスクチンは血中の中性脂肪を洗い流すので、ダイエットにもよいとされ、中性脂肪代謝に由来する、顔などの「てかり」も体の中からさっぱり洗い流す。サプリメントでは錠剤になっているものもあり手軽にとれる。
くすみとは、肌が荒れている状態や肌に色むらがある状態、透明感がなく、肌の血行がよくない黒ずんだ状態などのことをいい、角質層の厚化によりおこる。くすみの原因は、化粧残り・皮脂の酸化・加齢などにより新陳代謝が衰えることにある。健康な角質層は、細胞核がなく、剥がれ落ちるのをまつだけの透明度のある組織だが、新陳代謝の低下は角質層を厚くし、真皮の肌色が見えにくくなってしまう。くすみの防止には、外からはマッサージにより血行を整える、またフェイストレーニングで顔面筋などを鍛え新陳代謝を促す、内側からは抗酸化物質のビタミンCやEや鉄分を含む栄養をとり、入浴などでくつろぐことである。肌のくすみを即効的にとる方法には、ケミカルピーリングがある。
クコは、ナス科の落葉低木であり、若葉はクコ茶にし、果実は生薬の材料にする。クコは中国が原産で、干した赤い果実を漢方薬では「枸杞子(くこし)」と呼び、滋養強壮薬としている。葉の成分は、ビタミンB1、B2、Cのほかにルチン・ベタインを豊富に含む。ルチンはそば同様に、血管壁を強化する働きがあり、高血圧・頭痛・肩こりに効果的とされる。ベタインは消化を促進し、酸性化した血液をアルカリに保つ働きがあるため、疲労回復によい。ホワイトリカーと砂糖に漬けた「クコ酒」は昔から不老長寿の妙薬といわれている。中高年が枸杞子を食べると、ホルモン分泌が改善され、老人病を予防できるといわれる。クコの実のハチミツづけを1日数粒食べると、カロチンの補給にもなり美容上よい。
クオタニウムとは、いくつかの誘導体があり、クオタニウム-33、クオタニウム-45、-51、-73、-18ヘクトライトと作用が少しずつ異なる化粧品成分である。一連のクオタニウムの中には、医薬部外品として効力を発揮するものがある。特に、クオタニウム-73は、ピオニンと呼ばれる光反応性の薬効成分で、抗菌性を持ち、ニキビ用の化粧品に配合される。美白・エイジングケア化粧品にも使われる。別名:感光色素201、又は商品名「ルミンA」といい、元来は写真感光色素として開発された。体内外の異物を食べるマクロファージを活性化する物質であることが明らかになり、細胞賦活物質、自己修復機能を高めるための医薬品となった。花粉症予防にもよい。
クエン酸とは、梅干やレモンに含まれている酸味のもとで、無色または白色の結晶性の粉末である。クエン酸は柑橘類に多く含まれ、疲労の回復によいとされている。また、クエン酸は、酸であるので、殺菌効果も期待され、体内ではエネルギー代謝を活性化する効果が期待できる。クエン酸が体内で分解されると、血液がアルカリ性となり、痛風の原因物質である尿酸を溶かしてくれる。市販されているものは、サツマイモのデンプンを原料とし、これを発酵させて作る。クエン酸は蒸発しないので、加熱しても後に残り、ケーキなどいろいろな食物のかくし味に使用されている。クエン酸は、すっぱみはあるが、酢酸と違い、むせ返るようなつんとした刺激臭はない。
キサンタンガムとは、でん粉などの糖質を原料として、酸素の多い環境で発酵させることによって得られる粘性のある天然多糖類である。キサンタンガムは、乳液や美容液など液状の化粧品を作る際に、水に粘性を与え、その粘度の特性によって、製品のしっとり感や、さっぱり感といった使用感を調節する。また、乳化粒子や顔料粒子の分散安定性を助ける働きを持つ。ファンデーションやプレストパウダー、アイシャドウなどの粉状化粧品を固形状にするための結合剤としても用いられる。キサンタンガムのパウダーが、市販されており、水とまぜるとジェルができ、顔・身体・髪の毛などいろいろに使える。分子量(構成単位のくり返し)の違いによって粘性の強い弱いがある。
カルニチンとは、脂肪を筋肉に運び燃焼させる役割を担っているアミノ酸の一種である。カルニチンを摂ると、脂肪の燃焼が促進され、コレステロールの増加を抑える。 肝臓や腎臓などで作られ、不足することはないが、男性より女性、太めの人は不足がちになることもある。多く含まれている食品は、牛肉や羊肉など の動物性食品である。サプリメントで摂る際は、運動と組み合わせるとダイエット効果もアップする。脂肪は筋肉のエネルギー源として使われると、はじめて燃焼して減少する。つまり運動によって、筋肉がそのエネルギーを燃焼しないと脂肪は無くならないわけだが、その脂肪を筋肉に運び、燃焼する役割を担っているのが、カルニチンである。
クーリングジェルとは、主にフェイス・ボディーマッサージ用、脱毛後に使うジェルのことで、ひんやりとした感触で血行やリンパの流れに働きかける。クーリングジェルとセットで使うものに、ホットジェルがある。ホットジェルで脂肪燃焼を促し、温まったところをクーリングジェルで引き締めるという使い方をする。また、サーマクールや超音波美顔などのリフトアップ美容において、施術をスムーズに行うあるいは施術後に皮膚を整えるジェルである。クーリングジェルには、主にむくみやすいふくらはぎなどの下半身血流の循環をよく働きもある。マッサージや脱毛で機械的に痛んだ皮膚にうるおいや滑らかさを与えるような、海藻由来成分などが含まれるものもある。