アラントインとは、植物の新陳代謝産物として穀物の胚芽や煙草の種子、コンフリーの根などに存在し、肌荒れを防止する成分である。アラントインには、合成品もあり、通常は尿素から合成される。白色・無臭の柔らかい粉末であり、の皮膚の傷を治癒し、抗刺激作用を有する。高純度のものは、医薬品や化粧品につかわれる。アラントインは、角質ややけどのあとの古い組織などを除去し、新しい表皮組織の生成を助長する作用がある。アレルギー反応はおきにくいものとされる。ハンドクリームや、敏感肌用化粧品に用いれられ、とくに、アレルギー性物質の刺激を抑制するので、他の有効成分と一緒に配合される。欠点は、水にとけにくいことである。
アルギニンは、体内でグルタミン酸から生成されるアミノ酸だが、生成能力は十分とはいえず不足分を体外から摂取する必要のある準必須アミノ酸である。アルギニンが不足すると、アンモニアの解毒が不十分になったり、脂肪肝になる、つまりむくみや肥満の原因にもなる。アルギニンのアミノ酸としての働きは、成長ホルモンの合成と、その放出に関わっている。代謝の働きを高め、成長ホルモンの分泌により脂肪を減らす為、ダイエットサプリメントとしての人気が高まっている。フィットネスによるボディメイキングの補助として、筋肉の持久力を増し、老化の進行を遅くする。サプリメント以外にアルギニンを含む食べ物は、小麦胚芽・大豆・ピーナッツ海苔・ごま・くるみなどがある。
アラニンとは、糖質代謝に重要な関連を持つ必須アミノ酸である。アラニンには、アセトアルデヒドから化学的に合成されたDL-アラニンとタンパク質を加水分解して得られたL-アラニンがある。アラニンは、脂肪酸の生合成に関係し、pH調整剤としても重要である。アラニンの生理作用は、アルコールの代謝を促進し、肝機能を保護し、糖値を下げるインスリンの分泌を促し、脂肪分解酵素を活性化するといわれ、サプリメントや食品添加物として、栄養強化剤および調味料として使用される。アラニンは肝臓で、筋肉にエネルギーを与え、スタミナとなるブドウ糖の生産を促す。ダイエットやスポーツに、不足してはならないアミノ酸のひとつである。
アボガドとは、南アメリカ北部からメキシコ高地が原産の果物で、ビタミン、ミネラルをバランスよく備えた美容食である。アボガドは「森のバター」と形容され、非常に栄養価の高い食物である。脂肪を多く含むが、そのほとんどが不飽和脂肪酸のためコレステロールの心配がない。主たる脂肪酸はオレイン酸である。また、タンパク質、炭水化物、ミネラル、ビタミン類なども多量に含有している。特に老化防止に効果があるとされるビタミンEを100gあたり3.4mg含んでいる。ビタミンEの目標摂取量は1日あたり、男8mg、女7mgと定められているので、1個で約3/4が摂取できる。その豊富なビタミンと良質な脂肪分から美容品の原料としても利用される。