温泉水とは、温泉に湧く温泉水をそのまま使うもので、ナトリウムイオンや炭酸水素イオンなどを有効成分として含む。主にミネラル補給と温泉とおなじようなすべすべ効果を得るため、スキンケア製品につかわれる。肌への水分補給のためのスプレーには、保存料も添加物もなく、100%温泉水でできた化粧水がある。スプレーボトルは、雑菌が入らない様、通常は密閉缶になっている。温泉水の産地は、国内では霧島、富山、鹿児島垂水など、海外では南フランスアベンヌ、フランスのユリアージ温泉水などが有名である。飲む温泉水というものもあり、温泉成分のアルカリイオンが体内の活性酸素を還元し除去するといわれる。
オレンジとは、主に橙色の丸い果実で、アメリカカリフォルニア産が有名なかんきつ類の実である。アロマテラピー用の精油が多く採取できる。オレンジの花からはネロリが、葉からはプチグレンが、実からはオレンジの精油を採取することができる。これらの製油は、緊張をほぐす、リラックス、落ち込んだ気分を吹き飛ばすなどの効果が期待できる。また直接的には、神経性の胃の不快感を解消し、腸の働きを正常化するため、便秘、下痢に有効。また、食欲増進、不眠症解消、血中のコレステロール値を下げるなどの作用がある。 美容面では、乾燥肌、しわに効果があるといわれる。オレンジオイルには、テルペン類が多く含まれ、これに洗浄効果もあり、クレンジングオイルにも使われる。
オレイン酸とは、オリーブ油の約80%を占めている脂肪酸である。皮膚に対する柔軟性がある。オレイン酸は、肌へのなじみを良くするためにクリームに配合したり、泡立ちを良くするために中和して脂肪酸石鹸にしたり、シャンプーに配合される。オレイン酸の経口による主な効果は、血中コレステロールを減少させ、血液をさらさらにする。オレイン酸はリノール酸と違って、悪玉コレステロールだけを減少させる。不飽和脂肪酸で酸化されにくいため、発ガン原因の過酸化脂質を作りにくいという。しかし、オリーブ油といってもカロリーは高いため、炒め物などには少量使う注意が必要である。オレイン酸を多く含むものには、オリーブ油のほかツバキ油がある。
オレイルアルコールとは、魚油アルコールを主体にした不飽和アルコールと、植物オレイルアルコールを混合調整した不飽和アルコールである。オレイルアルコールは、乳化作用、乳化製品の安定性を保ち、皮膚に対して柔軟性を保つために用いる。無色~淡黄色の液状のアルコールで、わずかに特有な匂いがある。化粧品用には高度精製品が使われる。表示指定成分ではないが、オレイルアルコールを原料にして水素添加をした油脂・ステアリルアルコールは、表示指定成分である。オレイルアルコールは、マッコウクジラなどの脂質に多く含まれているが、鯨油の入手が困難なので、オリーブ油や牛脂から得たオレイン酸を還元して得られる。クリームや乳液、口紅、シャンプーなどに使用されている。