カラギーナンとは、海藻(江藻類)のスギノリやツノマタ等を原料として抽出精製された成分で、アイスクリームなどの食品にも用いられる。カラギーナンは、水に粘性を与える特性を利用して製品の性状や使用感の調節に応用される。乳化分散状態の安定を保つ働きがある。ヘアケア製品には、毛髪に対してしなやかさやでつやを与えるためにも用いる。同じ海藻でも、天草から作られている寒天とは異なった性質を持つ。食品をゲルにするとき、カラギーナンがカルシウムなどのミネラルで固まる性質を利用する。牛乳プリンや杏仁豆腐などのデザートに使われる。酵母組織を培養するときにも、カラギーナンの培地に糖分などの栄養を入れて増やすなど、バイオテクノロジーにも使われる。
カモミールとは、ヨーロッパ原産のキク科の代表的なハーブであり、ハーブティーや精油の原料である。日本名はカミツレという。カモミールの精油には、抗菌・抗炎症作用がある。日焼け後のボディーケアにキャリアオイルで薄めてパッティングしたり、乾燥肌ケアに入浴剤として、手荒れケアのハンドクリームなどにも配合されている。ハーブティーには、花の部分を使う。フルーティーなリンゴっぽい香りがする。冷え性によいとされ、発汗を促し風邪のひきはじめに飲むと症状がやわらぐといわれている。鎮静作用もあり、アロマポットなど寝入りばなに焚くと不眠症によく、歯痛・神経痛を和らげるといわれている。女性のハーブともいわれ、生理不順や生理痛の緩和にも使われるが、妊娠中は禁固である。
カミツレエキスとは、キク科の植物カミツレの花から抽出されるエキスで、化粧品に汎用されるハーブである。カモミールともいう。カミツレの有効成分は、アズレンで、アレルギーや炎症を抑える。フケやかゆみを防ぎ、殺菌・制菌効果のあるフラボノイドも含まれる。消炎、養毛、収斂、殺菌、血行促進、かゆみ止めなどの効果がある。化粧品成分としては、収斂作用、保湿成分に、また整肌のためにフェイスパウダーなどに入れられる。敏感肌や荒れ性の人にはよい天然植物成分である。カミツレの香りで、ストレス解消とリラックスが期待できるため、マッサージオイルや入浴剤、あるいはお茶としてアロマテラピーにも利用される。ヘアケア製品には、天然保湿成分として用いられる。
カプサイシンダイエットとは、トウガラシの辛味成分であるカプサイシンに、体内でノルアドレナリンやアドレナリンを分泌させ、体脂肪を燃焼させる働きを利用した、ダイエットの方法である。体内にカプサイシンが入ると、体が熱くなるように感じたり、汗をかいたりする。これは、エネルギー代謝がさかんになって、血行をよくし、体温を上げるためである。運動せずにエネルギーの代謝を高め、貯留した脂肪を燃焼することができる。また、血行がよくなると、「冷え」や「むくみ」の改善、便秘解消も期待できる。キムチなどはローカロリーでトウガラシを食べられ、ダイエットに向いている。冷えやむくみの改善は美肌づくりにも役立つ。カプサイシンには即効性があり、食べた後すぐに脂肪を燃やし始める。