エデト酸ナトリウムとは、化粧品の水中に含まれる微量金属による品質の劣化を防ぐために用いるキレート剤である。正式名称:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、略称:EDTA ナトリウム。エデト酸ナトリウムは、水中の金属イオンを電気的に封じ込めて不活性化し、取り除く作用がある。化粧品に使う水は通常、蒸留水かイオン交換水を使うので、有効成分が効果的にはたらくためには問題ないが、シャンプーやフェイスウォッシュなどに用いる洗浄成分は、洗浄の際には水中の金属イオンと結合して効果が低くなってしまう。そのため、金属イオンと優先的に結合するエデト酸ナトリウムを化粧品に配合することによって、他の洗浄成分のはたらきをよくする。かつての表示指定成分であった。
枝毛とは、毛先が枝状に二重、三重と細く裂けたり、強くブラッシングすると途中から切れてしまうような状態のことをいう。枝毛のできる原因は、キューティクルのはがれからくる。キューティクルは、ちょうど魚の鱗のようなもので、乾燥・カラーリングのしすぎ、パーマのかけすぎなどにより、めくれてしまう。これを放っておくと、はがれたキューティクルの下から、毛の本体が表にでてきてしまう。毛の本体は、細長い細胞が何個も集まってできている。枝毛はその細胞の接着部分からメリメリ裂けてきた状態で、まずは裂けているところの少し上から切ってしまうことである。しかし、毛の長さが揃わなくなるから、ヘア専用のコーティングパックで裂けたところを接着するしか方法はない。
エタノールアミンとは、化粧品のpH(酸性・アルカリ性)をコントロ-ルするために用いるアルカリ試薬である。エタノールアミンには、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの種類があり、挙げた順で後になるほど水酸基部分が増えて、毒性を発するようになる。純粋な試薬としては可燃物質でもあり、石油類とおなじように劇薬の取り扱いを要する。アレルギー物質であるため、化粧品には表示指定成分となっている。トリエタノールアミン塩と脂肪酸からなる洗浄剤は、シャンプーやリンスなどの界面活性剤としても使われるが、環境ホルモンの遠因となる。いずれも、敏感肌・乾燥肌・アトピー気味の人は、この成分の入っている化粧品は避けたほうがよい。
エゾウコギとは、強壮作用・ストレス軽減・脂肪燃焼などの効果で注目を集める、薬効植物のことである。エゾウコギは、ウコギ科で朝鮮人参と同じ種類に属する、薬効製の高い植物である。中国でも漢方薬として昔から使われてきた薬草で、根や茎の部分が使われる。食物繊維はもちろんのこと、カルシウムやイソフラキシジン、エレウテロサイド等が含まれ、強壮作用、抗ストレス作用などがある。また、ストレスを軽減させる効果とともに、脂肪燃焼を助ける働きがあるので、ダイエットやスポーツ選手にも最適。ダイエットやスポーツ中の負担を和らげつつ、その効果を最大限に引き出してくれる。世界的にもごく少数しか生息しておらず、国内では北海道の東部、摩周湖や阿寒湖の周辺に自生することからエゾ(=蝦夷)ウコギと呼ばれている。
エストロゲンとは女性ホルモンのひとつで「卵胞ホルモン」とも呼ばれるものである。エストロゲンは排卵の準備をするホルモンで、生理の終わりごろから排卵前にかけて分泌が高まる。40代半ば頃から分泌が急激に減少しはじめ、うつやイライラ、不眠、倦怠感などのさまざまな更年期症状の原因となる。エストロゲンは男女ともに体内で合成・分泌され、微妙なバランスで身体全体の営みに関わっている。エストロゲンには、悪玉コレステロールの減少作用、血管拡張作用によって、動脈効果や高血圧、心筋梗塞、高脂血症、脳機能活性(アルツハイマーの予防)、骨粗鬆症予防などにも有効である。
エクステンションとは、いわゆる付け毛・部分かつらの一種である。化学繊維や人毛で出来た毛束を編み込むヘアデザインの技術で、「エクステ」と略することもある。エクステンションの具体的な使用方法は、ボンドや金属チップ、特殊な熱収縮チューブや糸ゴムなどを使って、本来生えている髪の毛に取り付ける。長さの変化や色のアクセントを楽しむことが目的で、洗ってもすぐには落ちないつけ毛である。ショートカットの人もある程度の長さがあれば、エクステンションを使ってロングにすることも可能で、ストレートでつけることもできれば、パーマ・編みこみ・カラーリングもできる。
エステティシャンとは、人が美しくあるためのお手伝い(ケア)のために、スキンケアからボディーケアに渡ってケア技術と必要な知識をお客様に提供する仕事である。エステティシャンには、人体の生理機能や心理や化粧品・美容器具の知識のほか、食事・運動・睡眠といった日常生活との関係を幅広く知り、サロン経営の手腕も必要になる。日本にはエステティシャンという技術者の身分保証や、国が定める資格制度(公的資格)・ライセンスはないが、日本エステティック協会が技術者としてのレベルを認定する資格がある。認定資格には、トータルエステティックアドバイザー・エステティシャン・フェイシャルエステティシャンの3種類があり、協会では国際認定資格も取得できる。
エゴマ油とは、シソ科の植物エゴマの種子から抽出される油であり、必須不飽和脂肪酸の一種であるα-リノレン酸を55%以上含んでいる。余分な体脂肪を燃やす油として知られている。エゴマ油は、バージンオリーブオイルなどと同様に種子を圧搾して得られるピュアなオイルである。大量にとるのがよいわけではなく、油いために大さじ一杯など少量でもよい。通常のサラダオイルのように液状で、あるいは、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンとともにカプセル剤のサプリメントとして市販されている。えごま(エゴマ)油に含まれるα-リノレン酸は、体内でエネルギーになりやすい。また、余ったα-リノレン酸は、体内で血液をさらさらにするEPAや、脳の発育に欠かせないDHAに作り変えられるといわれる。