アロマポットとは、揮発性の精油成分を拡散させるための上置きの皿がついた、特別な構造をした香炉。アロマポットの皿の上に精油を数滴たらすか、またはドライハーブをおいて、皿の下からロウソクなどであぶると、暖められた精油やハーブから揮発成分が蒸発して飛散する。この原理を電気式に改良した、アロマライトなどがある。アロマライトはロウソクの熱の代わりに小さな電球をセットし、電球が温まるにつれ上皿の精油が揮発するしくみである。アロマポットは、部屋を薄暗くしアロマを使ったヒーリングに使うなど、雰囲気はよいが、ロウソクを使うと精油成分以外のススなども飛ぶため、ロウソクは天然ロウや油脂(パーム油やミツロウ)を使うほうが身体によい。
アルニカエキスとは、キク科の植物アルニカの頭花から水やエタノールなどで抽出され得られるエキスである。有効成分にフラボノイドなど抗酸化物質を含む。アルニカエキスは、抗炎症、刺激緩和、保湿、血行促進、脱毛予防効果があるとされ、洗顔料や整肌クリームなどに使われる。ボディー用マッサージクリームでは、消血管を拡張する事によって血流量を増加し、血液の抹消循環を改善し、セルライトの除去作用が期待され、ヘアケア製品では抜け毛防止と育毛成分として配合される。ハーブの一種であるため、他のハーブエキスと一緒につかうと、相乗効果が得られるとされる。抗炎症や刺激緩和の成分として、アトピー性皮膚炎や敏感肌用の化粧品に使われる。
アルテアエキスとは、アルテアの根から得られたエキスで、粘液、澱粉、アスパラギン酸等を含み保湿効果に優れている。別名:ウスベニタチアオイ、またはビロウドアオイ。アルテアエキスは、敏感肌用化粧品に使われることが多く、最近人気の天然保湿成分である。ビロウドアオイは、ヨーロッパ原産で沼沢地に自生する。全草に綿毛が多いのが特徴であり、草高1・5~2mの多年草である。ヨーロッパではこの根をアルテアとよび、うがい薬に使用する。アルテアエキスにはカモミラエキスと同様に、エンドセリンの働きを抑える効果がある。 エンドセリンは血管収縮物質で、血流の流れを悪くする物質である。アルテアエキスは、保湿のほかに、刺激の緩和や皮膚の柔軟化のために配合される。
アルギン酸Na(アルギン酸ナトリウム)とは、コンブやワカメなどの海藻から得られるエキスの主成分で、水溶性高分子である。アルギン酸Naは、水に溶けるとぬるぬるとした感触が得られる。この粘性を化粧品の使用感の調節に応用する。また、乳化粒子や顔料粒子の分散安定性を助け、パウダーファンデーションなどの結合剤として用いられる。マッサージ用のジェルや、パック洗顔料にも使われる。アルギン酸Naは、天然の保湿成分として、エイジングケア用化粧品素材に使われる。アルギン酸Naの水溶液が、毛穴の奥まで入り込み、汚れを吸着して出て行くことによって、汚れで不活発になっていた皮膚の新陳代謝を高める。また、マッサージの際の機械的な刺激から肌を守り、マッサージ効果を高める。
アラビアゴムとは、アカシア科の植物から淡褐色の球塊として採取される天然樹脂のひとつである。ガムやマシュマロの原料となるほか、化粧品・医薬品の乳化・分散安定を助け、皮膜形成・結着剤として用いられる。アラビアゴムは、古くから色素を定着するバインダーとして、また、紀元前からのりとして用いられた。水にはよく溶けて、半透明で粘り気のある溶液になります。 乳化安定剤、増粘剤として種々の化粧品に使用され、また固着剤としてセットローションなどにも使用される。アラビアゴムは、具体的にマスカラやヘアースタイリングのベース・インセンスの成型・チューインガムのベース・ドリンク剤のシロップなどになっている。