アンジェリカは、精神を高揚させる効果をもったセリ科のハーブである。アンジェリカは、セリ科の強い芳香をもったハーブで、日本ではよろい草とも呼ばれる。シトラス、ペッパーのような香りで、高級なお菓子の飾り付けに使われることが多く、シロップなどで甘く煮て使う。高価であるため、アロマテラピーではあまり用いられないが、強壮作用があり、不安などで沈んだ心を元気にしてくれる作用があるといわれている。また、女性ホルモンの分泌を調節するので、更年期障害による不定愁訴や生理前のイライラ、気分の落ち込みも改善してくれるといわれている。光線に対する目の過敏症を起こす物質を含むので、使用後は日光に当たらないように注意する必要がある。
イチョウ葉エキスとは、銀杏の実がなるイチョウの木の葉っぱのエキスのことで、1960年代にドイツで開発され、現在、欧州で高年者のボケ防止用医薬品、血液循環改善剤などとして、爆発的に売れている。イチョウ葉エキスには強い抗酸化作用と、血液の流れを良くして血栓を予防する働きがあるとされている。これらの効果のため、記憶力や集中力、思考力を向上させたり、不眠、痴呆、アルツハイマーなどの症状緩和など、脳への効果も認められている。 イチョウ葉エキスは、食後に飲むと吸収が良い。ただし、イチョウ葉のお茶には、イチョウ葉に含まれるアレルゲン物質が除去されていないため、イチョウに触れるとかぶれるなどのアレルギーがある人は注意しなければならない。
イソプロパノールとは、エタノールの系列にある一価のアルコールである。水や油などと混合しやすく、エタノールよりも色々な成分を溶解できる水性成分である。イソプロパノールはエタノールと似た成分で殺菌力が強く、防腐剤としても使われるが、皮膚(特に粘膜)から吸収されて毒性も強いので、実は、労働安全衛生法(有機溶剤中毒予防規則)で規制されている溶剤でもある。特に油性の原料や顔料を溶解するため、安価な化粧品に多用されている。収れん作用があるとして入れられている場合もあるが、それはエタノールよりも脱脂作用が強く、皮膚への刺激が強いためと考えられる。医薬部外品では、表示されない場合もあるので注意が必要。
イソフラボンとは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする物質で、エストロゲンの補助物質として注目を集め、大豆胚芽に含まれる。イソフラボンの補給により、更年期で激減したエストロゲンを補うことができ、更年期障害特有の顔がほてる、大汗をかくなどの症状が緩和される。骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の女性疾患に対する機能もある。体内のエストロゲンは、悪玉コレステロールを減らし、血管を広げて詰まりにくくする働きがある。イソフラボンの補給で、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞といった血管系の病気を防ぐ。イソフラボンの効果は、体内のエストロゲンより弱く、副作用はないと考えられている。しかし婦人科系の病気を持っている人は必ず医師に相談してから摂取するのがよい。