育毛剤は、頭皮を清潔にし、頭皮を適度に乾燥させ、毛母細胞(毛の根元にあり毛を作る細胞)に栄養を送るなどの働きがあり、その結果やせほそっていた毛髪を元気にする薬剤である。育毛剤に含まれている主な成分は、チンキ剤といわれる漢方の植物エキス濃縮成分である。主なものに、トウガラシ・オウゴン・センブリ・チンピ(ミカンの果皮)などがある。育毛に大事な要素は、この育毛剤だけに頼らず、まずシャンプーやスキャルプトリートメントで頭皮と毛穴を清潔にすることである。頭皮が皮脂(分泌する油)でつまっていたり、汗ばんでいると、育毛剤が浸透しにくい。当然、シャンプー後にある程度水気を切らないと効き目がわるくなる。
イオンとは、原子、分子、又は分子集団などの物質が、僅かな電気を帯びた状態のことを指し、イオンになるためには物質がもっている電子の授受がある。マイナスイオンの場合には、「マイナスの電気」を帯び、反対に「プラスの電気」を帯びたものをプラスイオンと呼ぶ。水分があると物質はイオン化しやすく、空気中の水分で物質はイオン化する。生体に対する効果はまだ解明されない所も多いが、例えばリラックス効果や、さまざまな病気の症状を軽減したり、治癒したりする効果が実験で確かめられている。最近ではイオン導入という治療法もある。トルマリンなどの鉱物もマイナスイオンを発生する構造があり、パックや化粧品原料に使われている。
イオウとは、タンパク質やアミノ酸の構成要素であり、身体や髪の毛・爪・軟骨などの組織をつくる重要な物質である。イオウには、角質を軟化させる作用のほか、殺菌、殺虫作用がある。イオウは、外用薬として軟膏や塗り薬に製剤され、水虫や疥癬などの皮膚疾患治療に使われるほどであり、イオウが含まれる化粧品には、医薬部外品として登録されるものが多い。イオウを細かい粒子状にした洗顔料でロングセラーのものに、古い角質を取り除き、ニキビを防ぐクリーム状の洗顔料がある。スキンケアに加えて、良質なタンパク質を毎日食べることは、身体の中からのケアになる。大根やニラ・玉ねぎのなかにもイオウが含まれるからバランスよく食べることが大事である。
アンバーとは、琥珀のことで、古来より治療や癒しに使われてきた石である。琥珀は、太古の樹木からでた樹液が長い年月の間に化石化したもの。透明な茶色の宝石であり、中には虫が閉じ込められてしまったものもある。琥珀には癒しの力があると信じられており、医学的には証明されていないが、リウマチの痛みが和らいだり、甲状腺の病気に効果があるといわれている。また、熱を加えると樹木の香りを放ち、粉状にしたものをマッサージに使ったり、他のものと混ぜて塗り薬として使ったりしている事もある。現在でも、美容サロンで使っているところもある。